2021/02/16 14:44

つい最近まで、マイナス20度も珍しくない冬の十勝でした。


北海道の中でも十勝の芽室町は内陸で平野のため、寒暖差が激しいところです。

キーンと冷えた冬の空気は湿度が低く、スッキリと気持ちよく感じられます。

マイナス一桁台になると、朝のごみ捨ての時に顔を合わせたご近所さんと
「今日は温かいですね~。」なんて会話も自然に出ます(笑)

2月に入ってプラス気温になると、もう春だなぁと感じます。

お日様もポカポカパワーを増してきています。

とはいえ、畑は一面、雪の下。
ビニールハウスも暖房をつけていないので、自分で育てた生野菜を食べられるのは先になります。

しばらくあげていなかった看板鳥のトカちゃん、チーちゃんにあげようと
農業を始めてから、初めて、スーパーで小松菜を買いました。

人間用には自家農園の小松菜を冷凍保存して使っていたのです。
自分で農業を始めてからは、栽培方法が気になって
どんどん買えなくなってしまいました。

豆苗はマメを水耕栽培しているので、お薬を使わないでも育つので、
なんとなく、安心感があって青菜として買っていたのですが、
さすがに飽きるかな~、フレッシュな小松菜、食べたいかな、と。

ーパックは多いので、トカチーズ様に一株残して、
肉野菜炒めにしてみました。

パクリ。

。。。。。

あれ?

口の中がギシギシするし、味が。。。

あれ。。。。

あれ。。

。。。

結局、何度かチャレンジしてみたものの、
どうしてもだめで
ほとんど残してしまいました。

まるで野菜が嫌いな子どものように。

農業を始める前は、普通に食べられていたのに、
すっかり味覚が変わっていて、我ながら驚き、
野菜嫌いの感覚がわかった気がしました。

なぜか、考えてしまいます。
これは、冬季で気温が下がるから栄養吸収が遅くなって
生育が遅くなるから、肥料多めに入れて、育ったから
窒素過多なのかな。。。
とか、苦土が多いのかな。。。とか、
職業柄、マニアックなことが巡りました。
結局のところ、想像することしかできないのですが。

スーパーに並んでいる小松菜がみんなそうなわけではなく、
たくさんの生産者さんがいて、育ち方、味はいろいろだと思います。
たまたま、それは口に合わなかった。というだけで。

口に合うか合わないか、は自分の体に合うか合わないか、だと思っています。
(うま味調味料・化学調味料(MSG)が入ってるものは除いて)

人それぞれ。

例えば、ピーマンが苦手という小さなお子さんは少なくないと思いますが、
それは、子どもの味覚がまだ敏感でピーマンに含まれる苦み、辛味を感じられるから、といいます。

トマト嫌いな子も、うちのトマトは大好きで、いくらでも食べると言われることが多々あります。
それは、未熟なトマトに含まれるトマチンと呼ばれるほんのり有毒な成分を
子どもの鋭い味覚が感知しているからではなかな、と思っています。
シンプルに甘いというのもありますが、
うちは完熟してから収穫してるので、それを感じているのではないかと。
(トマチンはとんでもない量の未熟なトマトを食べなければ、問題ないのですが)

青菜がお口に合わないのは、硝酸態窒素を体に入れないためかなと思っています。
大人は少々多すぎても大丈夫ですが、赤ちゃんが大量に摂取すると危険と言われています。
(ブルーベビー症候群)

赤ちゃんと同じくらい小鳥も敏感なのではないかと思っています。

早く小松菜を育てて安心して食べさせたい~、と強く思いました。

ただ、安心の基準も人それぞれで
虫食い穴があるとか、虫がついているかもしれないというのが、絶対に無理で、危険!と思う方もいます。
それなら農薬を使ってくれた方がいいという方もいます。
うちの野菜は穴があいていたり、虫は確認しますが、絶対いない、とはお約束できないので、
それでもいいという方向けですが、、


いろいろなお客様から、よく
「スーパーで買ったのと比べてみたら、全然味が違って
ひろたさんのは、やっぱり美味しいってわかりましたー!」と
いろいろな野菜について教えていただいて、
ありがたいなー。
うれしいなー。
自分でも比べてみないとなー。
と、思いつつも、買えないでいました。

トカチーズのおかげで、買ってみることができて、
違いを実感することができました。

甘いスイカやトマトのように人気殺到するような野菜ではないのと
収穫適期が短くて日持ちもしない小松菜。

仕事としては、実は、、
あまり割に合わない野菜ですが(汗)
育てないといけないと思いました。

収穫適期が短いので、上手くアップできるか
考えどころですが、ネットストアでも
販売できたらと思います。




(写真は過年度の小松菜です。)